熱中症対策 義務化で問われている企業の姿勢
電気工事を行う現場は炎天下だったり空調の止まった工場内等、高温で湿度が高く熱中症リスクの高い環境下での作業が多いので、真剣に熱中症対策を行うことが今問われています。
最近の真夏の暑さはまさに異常レベルで、連日のように35度以上の猛暑日が連発して、
正直昼間現場で作業するのが危険なレベルだと感じることも少なくありません。
ハッキリ言って、今回の「労働安全衛生規則の改正省令」に当てはめると、
電気工事の現場なんて全てが基準値を超えて、危険なレベルのところばかりになるんじゃないかな。
作業箇所ごとに熱中症の指標となるWBGT値を使って計算して、その場の危険度を判定し、危険度に応じて適切な対応が求められます。
これを怠ると、行政処分の対象になるようで、
私たち電気工事業者であれば、厚生労働省を通じて経済産業省に通知が届けられ、
最終的に所管官庁である経済産業省から、何らかの処分が言い渡されることになるのだろう。
これに伴い、仮に営業停止等の行政処分が下されたら死活問題なので、
そうならないためにも熱中症対策はこれまで以上に真剣に取り組まなければならない喫緊の課題です。

今後日本の夏は益々暑さが増して、近い将来は40度超えが当り前の世界になっているかもしれないし、既に日本近海では、亜熱帯化が進んでいて、伊豆半島周辺でもサンゴ礁が見られたり、
亜熱帯地方にしかいないはずの猛毒のヒョウモンダコが居たりと、既に完全に亜熱帯化してしまってるように、地上も亜熱帯化がドンドン進むことは容易に想像できるよな。
これから、生きていく日本人は夏には常に命の危険と隣り合わせで過ごさなくてはならなくなるだろうから、
日頃から熱中症対策を万全にしておく必要がある。
その一歩が現場での熱中症対策の徹底だと思えば、真剣に取り組むことができるんじゃないかな。
まずは、熱中症対策に有効だと思えるものを見てください。
現場用扇風機
休憩所にはこれくらいの扇風機は必要だろう。
日陰で風が動いてるだけで気化熱で涼しく感じるので、少しは体力が戻ったような気になれるからね。
でも、実際に体力は戻っていないのに、その気になって頑張り過ぎたら、それはそれで危険かも・・・
休憩中はしっかり水分補給して、少しでも体温を下げることが大切になってくる。
そして保冷ボックスもしくは、小型の冷蔵庫を置いて、スポーツドリンクや経口補水液なんかを冷やしておけば、
水分補給とミネラルの補給は、完ぺきになると考えられるので、少しは体力も回復するんじゃないかな。
スポーツドリンクと経口補水液
通常の水分補給には、アクエリアスのようなスポーツドリンクと麦茶等のお茶を飲むといいし、
熱中症の症状がみられる患者には経口補水液をゆっくり飲ませるようにしてください。
一気に飲ませるとかえって症状を悪化させる可能性があるので、注意する必要があります。
熱中症の義務化に関しては、下記リンクを参照するとよくわかります。 熱中症対策の義務化について
マキタ(makita) 充電バッテリー扇風機
限られた空間で作業するときには、抜群です。
少し風がくるだけで汗をかいた身体には涼しく感じるので、この扇風機はまさに打って付です。
但し、風で散乱するようなものがある時は注意を怠ることが出来ないので気を付けてください。
ハイコーキ(HiKOKI) コードレスファン
これは大風量タイプなので、広い作業範囲にも対応できるので、大きな工場等の現場で重宝するでしょう。
大風量の割には、音は静かな方だと思います。
音に関しては感じ方に個人差があるので、一概には言えませんけどね。
見た目以上に強力で、そこそこの広さの現場でも利用可能なレベルで、
一台あれば、その場に居る人に涼しさを届けられるので、
これくらいのものは現場として用意しておきたいものです。
見た目はゴツイ感じがするけど、それほど大きい物じゃないので持ち運びも簡単だし、少々雑に扱っても壊れにくく感じる堅牢な造りは、さすが元日立工機と行ったところかな。
風量もそこそこあるので、屋外での休憩時や、現場内での使用には、ちょうどいいサイズ感かもね。
スポットエアコン
ナカトミ(Nakatomi)に限らず真夏の現場にあるスポットエアコンは本当にありがたい存在で、
作業で体温があがった身体で風にあたると極楽気分を味わうことができる、まさに砂漠のオアシスのような存在です。
この機種は、さほど冷房能力は高くないので、締め切った室内なら、6畳くらいが限界の家庭用ルームエアコンの2.2クラスくらいの能力だと考えて、利用する場所を考慮すると効果的に熱中症対策ができるでしょう。
マクスゼン(MAXZEN) スポットクーラー
家庭用のスポットクーラーだけど、能力的にはナカトミ(Nakatomi)のスポットエアコンより能力があるようなんだけど、この辺りは少し盛ってる気がするけど、それにしてもお買い得だと思うな。
室内設置も簡単だし、もちろん屋外なら持って行って電源を繋ぐだけで冷風が出てくるので、現場の人間としては有難い限りです。
家庭用でもこの値段ならお薦めだと思う。
もちろん商品説明にもあるように家の台所なんかに設置すれば、嫁さんからの評価が上がるかも。
COVELL 空調服
本家空調服のものじゃないけど、いまじゃ本家の物を探す方が難しいくらい、どこのものか分からないものが溢れかえってるけど、その安さには目を見張るものが確かにあるよな。
これだって、全てセットでこの値段なんだから、少し前なら信じられない値段だ。
その中でも、同じ商品が楽天市場よりAmazonの方が数千円安いのは、どういうこと?
なので、断然Amazonで買うことをお薦めしときます。
カラーは、
- グリーン
- ネイビー
- ブラック
- ライトグレー
- ブルー
の5色用意されてるので、好きなものを選べてカラーバリエーション的にもそれなりのクオリティーなんじゃないかな。
でも、COVELLなんて会社聞いたこともないしちょっと不安が残るけどな・・・
って、俺が知らないだけ?
COVELL 空調ベスト
空調ベストは最近街中で作業してる人が使ってるのをよく見かけるようになったし、
現場でもブルゾンタイプよりベストの方が多くなってることを考えたら、
もはやこっちが主流かも。
COVELL バッテリー/ファンセット
作業中にファンを破損することもあると思うので、
すぐに注文できるようにバッテリーとファンのセット品も紹介しておきます。
新たに施行された「熱中症対策義務化」を履行するのに必要と考えられる熱中症対策用品を幾つか紹介しておいたんだけど、
もちろんWBGT値をふまえて一つで足りなければ、幾つか複合的に利用して、作業環境の改善に努める義務が企業側に科せられたので、個人の熱中症対策に頼るばかりじゃなく、積極的に現環境の改善に努めなくてはなりません。