プロ仕様のおすすめペンチ
電気工事士が必ず持っているのがペンチです。
しかし、ペンチも各メーカーによっていろんな特徴があるので、これもどれが一番良いとはなかなか言いにくいものです。
使う人によって、「クラインのペンチが良い」と言う人もいれば、「フジ矢のペンチが使いやすい」と言う人もいますし、そのほかのメーカーのものが良いと言う人もいて、どれが一番かなんてとても言えるものではないので、最終的には使う人が判断することになりますが、ある程度の特徴を知っておかないと、どれを選べば良いのかなかなか判断できないと思いますので、こちらでは少しではありますが特徴などを紹介しておきますので、みなさんのペンチ選びの参考にしてください。
腰道具のはじめでもお話したように、各工具をバランスよく配置することが重要だと私は考えていますので、極端に重いものや、小さすぎるものは選ばないようにしています。
それと、あまり高いものも使いません。
なぜならペンチは消耗品だと考えているからです。
新築作業なら、配線段階では通電されていることはありませんが、既存の建物の改修工事などの場合は通電されていると考えて作業するのが基本です。
しかし、多くの職人さんが一度に作業するような現場では、誰が通電させるかわかりませんので、予期せぬ短絡などが起こる危険があります。
こうなってしまってはペンチの刃は一瞬で溶けて歯抜け状態となり、使い物にならなくなってしまうので、あまり高価なペンチは必要ないと考えているのです。
それでも、一番重要な使いやすさという点では妥協できませんから、そこそこの価格で使いやすいものを選ぶようにしています。
このへんは、人それぞれですから、選ぶ人の考え方次第なので、みなさんのご判断でお選びください。
エンジニア(ENGINEER)
エンジニアと言われてもピンとこないかもしれませんが、
『ネジザウルス』と聞けば思い当たる人は多いんじゃないでしょうか。
そのネジザウルスシリーズに電気工事士の仕事に特化したペンチが発売されてすぐに買って使い始めてから、今ではすっかりお気に入りになりました。
ともかくつかいやすいので、是非一度試してみてください。
ネジザウルスペンチ
ネジザウルスシリーズのほかのペンチを紹介しましたけど、
断然私は、最初に紹介したネジザウルスVAを強くお勧めします。
電気工事士の仕事をよく知って作られたんだと思う点が多いので、数あるペンチの中でもかなり優れたものだと思いますので、みなさんにもお勧めいたします。
次は電気工事の間では有名なクライン(KLEIN TOOLS)のペンチをご紹介いたします。
クライン(KLEIN TOOLS)
クライン(KLEIN TOOLS)のペンチはどちらかといえば外線屋がよく使ってる印象があります。
その最大の要因は、比較的錆びに強いというのがあって雨や雪の影響を受けやすい屋外作業に適しているという事だと思います。
私も、KLD2000-7K(通称:7ペン)を持っていて、外構工事の際に使っていますが、確かに少しくらい雨に濡れて、さほど錆びることもなく手入れが簡単で助かります。
次はクライン(KLEIN TOOLS)の中でも屋内配線に使い易いものを紹介しておきます。
圧着付電工ペンチ
屋内配線時や仮設電気の設置作業の時にちょっとした圧着を簡易に行える機能が付いたペンチで、結構あると便利なものです。
フジ矢(FUJIYA)
今フジ矢(FUJIYA)のペンチの中でも比較的人気のあるペンチです。
簡易圧着付 ペンチ
これもクライン(KLEIN TOOLS)と同じように屋内での電気工事や仮設電気の設置作業の時に便利な簡易圧着付きのペンチです。
ケイバ (KEIBA)
メリー(MERRY)
デンサン(DENSAN)
クライン(KLEIN TOOLS)以下のフジ矢(FUJIYA)・メリー(MERRY)・デンサン(DENSAN)のペンチに関しては、雨の中での作業の翌日には、真っ赤に錆付いて、錆び取り剤や潤滑油などでしっかり手入れしなくては、使い物にならないくらい酷い状態になるので、本当に手入れが大変です。
でもその分値段が安いので…
手入れの手間をとるか、値段の高いクライン(KLEIN TOOLS)のペンチを選択するのかは、みなさんの仕事内容と考え方によって選択が変わると思いますので、みなさん自身のご判断にお任せいたします。