電気工事士が必ず持っているのがペンチです。
しかし、ペンチも各メーカーによってさまざまな特徴がありますから、これもどれが一番良いとはなかなか言いにくいものです。
使う人によって、「クラインのペンチが良い」と言う人もいれば、「メリーのペンチが使いやすい」と言う人もいますし、そのほかのメーカーのものが良いと言う人もいて、どれが一番かなんてとても言えるものではありませんから、最終的には使う人が判断することになりますが、ある程度の特徴を知っておかないと、どれを選べば良いのかなかなか判断できないと思いますので、こちらでは少々ではありますが特徴などを紹介しておきますので、みなさんのペンチ選びの参考にしてください。
腰道具のはじめでもお話したように、各工具をバランスよく配置することが重要だと私は考えていますので、極端に重いものや、小さすぎるものは選ばないようにしています。
それと、あまり高いものも使いません。
なぜならペンチは消耗品だと考えているからです。
新築作業なら、配線段階などでは通電されていることはありませんが、既存建物の改修工事などの場合は通電されていると考えて作業するのが基本です。
しかし、多くの職人さんが一度に作業するような現場では、誰が通電させるかわかりませんから、予期せぬ短絡などが起こる危険があります。
こうなってしまってはペンチの刃は一瞬で溶けて歯抜け状態となり、使い物にならなくなってしまいますから、あまり高価なペンチは必要ないと考えているのです。
それでも、一番重要な使いやすさという点では妥協できませんから、そこそこの価格で、使いやすいものを選ぶようにしています。
このへんは、人それぞれですから、選ぶ人の考え方次第ですから、みなさんのご判断でお選びください。
エンジニア(ENGINEER) ネジザウルスVA PZ-79
今使っているペンチがこれです。 |
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エンジニアと言われてもピンとこないと思いますけど、
『ネジザウルス』と聞けば思い当たる人は多いんじゃないでしょうか。
そのネジザウルスシリーズに電気工事士の仕事に特化したペンチが発売され、すぐに買って使い始め、今ではすっかりお気に入りになりました。
ともかくつかいやすいので、是非一度試してみてください。
エンジニア(ENGINEER) |
エンジニア(ENGINEER) |
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ネジザウルスシリーズのほかのペンチを紹介しましたけど、断然私は、最初に紹介したネジザウルスVAを強くお勧めします。
電気工事士の仕事をよくわかって作られたんだと思う点が多いので、数あるペンチの中でもかなり優れたものだと思いますので、みなさんにもお勧めさせていただきます。
新しく購入を考えるなら、このシリーズもおすすめです。
電工プロペンチ
デンサン(DENSAN) |
デンサン(DENSAN) |
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屋外作用にはやっぱりクラインのペンチですね。
錆びにくく、突然の雨の中でもスムーズに使うことができますからね。
お手入れも、翌日に軽く潤滑剤を塗布するだけで、元の状態にすぐに戻りますから、簡単です。
プロ用ペンチ
クライン(KLEIN) |
クライン(KLEIN) |
クライン(KLEIN) |
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パワーペンチ
フジ矢(FUJIYA) |
フジ矢(FUJIYA) |
フジ矢(FUJIYA) |
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フジ矢(FUJIYA)のテコペンを使ってみました。
木造住宅でのステップルの撤去などには便利ですね。
ハイグレード ザ ペンチ
ケイバ(KEIBA) |
ケイバ(KEIBA) |
ケイバ(KEIBA) |
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強力ペンチ(成形)
メリー(MERRY) |
メリー(MERRY) |
メリー(MERRY) |
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屋外の作業が多い人には、錆びに強いクラインのペンチがおすすめです。
フジ矢やメリーのペンチは、雨のあとは、錆がきついので、潤滑オイル(CRC556)などを使って、手入れが必要です。
でも、ペンチ自体の重さはクラインのものより軽いですから、腰道具全体の重さを考えたら悩むところですね。