高圧・低圧検電器 で通電状態を確認して命を守ってください。
電気工事の中でも事故率の高いのが感電事故で毎年のように尊い命を落す仲間がいます。
その多くは作業前に高圧なら充電状態の確認をしっかり行い、完全に放電された状態かを確認することが大切だし、低圧でも不用意に通電ケーブルを切断したり、壁裏に潜む通電状態のケーブルの芯線が露出したところに触れないように慎重に作業する必要があります。
これから紹介するのは数年前に実際に私の周りで起こった事例で、
よく相互応援で一緒に仕事をしていた電気工事士が某国立の施設で夜間停電工事中に屋内の機械室で一部改修工事を行っていたとき、機器の取外し作業を行った際、予期せぬケーブルがその機器内を経由してほかの機器へ送られており取外しできず、機器の背面に腕を入れ確認作業を行ってたところ、何らかの原因で感電して、そのまま亡くなってしまいました。
この作業では竣工図以外の電気の経路が追加されおり、停電作業にもかかわらず一部活線状態のままだったのが原因ではあるのですが、作業体勢も単独作業となり、さらに監督者も不在だったことが、電気事故を大きくした一因であることは明らかでした。
最も信頼すべき国の建物ですらこの状況なのだから、民間の建物などおして知るべしです。
このように僅かな気の緩みで、悪条件が重なると命を落す危険があることを改めて思い知らされる事例でした。
私たち電気工事士はそんな危険な状況下で日々仕事をしてることを肝に銘じて、まずは命を最優先に考えてほんの僅かな時間で終わる作業前の検電を徹底するよう全員で共有しておくべきです。
特に危険度の高い高圧受電設備の更新作業等では、充電部に触れないことはもちろんですが、作業前にしっかり放電を確認する作業が大切なので、そのために必要な高圧検電器を紹介します。
また、低圧回路での作業でも先に紹介したように、悪条件が重なられば命を落す危険を孕んでるので、決して油断することなく常に検電することを心掛けておくべきなので、低圧検電器も紹介するのでご覧ください。
長谷川電機(Hasegawa) 高圧検電器
これは独立起業以来使い続けていて、安全に検電出来るのでとっても役に立ちます。
因みに低圧の検電にも利用できるのですが、コンパクト設計といっても、それなりの大きさなので、
低圧検電には低圧用の小型の検電器を使ってます。
長さ伸縮型 高圧検電器
長さ固定型 高圧検電器
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長谷川電機(Hasegawa) HSF-7 | 長谷川電機(Hasegawa) HSE-7G |
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高圧検電器メーカーとしては有名な長谷川電機の高圧検電器を紹介したけど、
高圧受電部は高いところに配置されてるので、伸ばして検電するのが安全だから伸縮型を強くお薦めします。
このほかに特高用もあるけど、一般に電気工事の範囲を超えるので、紹介しませんでした。
気になる人は【HST-20N】や【HS-90N】の型番で探すと幾つか出てきます。
また詳しい仕様を知りたいときは長谷川電機(Hasegawa)のHPで確認してください。
共立電気計器(KYORITSU) 高圧検電器
共立電気計器は計測機器を数多く手掛けてる会社だけど、
こと高圧検電器に関してはメジャーとはいえないでしょうけど、製品的には長谷川電機製と比べても遜色ないと思うのでこっちを持っててもいいんじゃないかな。
詳しい仕様は共立電気計器(KYORITSU)のHPで確認してください。
最近、高圧検電器も中国製がバカ安で出回ってるけど、
命を危険に晒すようなものなので、自身の命をそんな賭けに使うなんて真似はおやめください。
長谷川電機(Hasegawa) 低圧検電器
この機種はかなり長く販売されているスタンダードモデルなので、使ってるのをよく見かける低圧検電器です。
感度調整することでいろんなシーンに対応できるので使いやすさも抜群なので、お薦めの検電器です。
長谷川電機の低圧検電器だけど、
ようは如何に使いやすいかが選ぶ時の基準だと思うので、その点からもスタンダードモデルがあれば、一般的な電気工事なら十分です。
共立電気計器(KYORITSU) 低圧検電器
共立電気計器の中ならDX-04は比較的よく見かけるかけます。
低圧検電器はシンプルで使いやすいのが一番だからね。
詳しい仕様は共立電気計器(KYORITSU)のHPで確認してください。
日置電機/三和電気計器 低圧検電器
詳しい仕様は日置電機、三和電気計器の各HPで確認してください。
⇒日置電機(HIOKI)
⇒三和電気計器(sanwa)
日置電機と三和電気計器の低圧検電器だけど、お薦めは日置電機かな。
お薦めのポイントはLEDライトが付いてるからで、検電する現場は多くが電源を落した暗い現場が多いので、手元を照らすことができるのはポイントが高いでしょう。
なので、そこそこ人気の検電器で、Amazonの評価ポイントもかなり高くなってるし、レビューも概ね肯定的なものが多いようです。
低圧検電器を使うシーンの多くは、ケーブルの通電確認なので、被覆の上からケーブルに接触せるのが一般的だし、一番よく使われる使い方でしょう。
この感度が命と言っても過言じゃないと思うので、その点を重視して国内メーカー品を紹介したけど、
低圧検電器の世界でも中国製の激安製品も出回ってるようだけど、御診断が多いようなので、信用してペンチでVVFケーブルなんかを切断したらバチッ!なんてことになりかねないので、そうなるとペンチは虫歯になって使い物にならないので、買い替えることになるので、結局高い買い物になってしまう可能性も高くなるので、そのあたりのコスパも考えて判断すべきでしょうね。
結論として、安心して使えるものに勝るものなしってことです。