ケーブル接続に必要なハンドプレス!
電気工事で重要な作業の一つがケーブルを接続するジョイント作業です。
かつては、ジョイントといえばリングスリーブを使った圧着接続が、ほとんどでだったけど、
最近じゃ、Wagoに代表される差込形コネクタを使うことが多くなって、
かつてほど、ハンドプレスの出番は多くなくなったけど、全く無くなったわけじゃないし、
今でも、最も安全な方法として、点検のしにくいところでのジョイントには、
圧着工法を使うのが一般的です。
ハンドプレスの中には、リングスリーブや裸端子を扱う圧着工具と、
絶縁閉端子等を扱う圧縮工具があり、
同じような使い方をしても、仕上がりが全く違うので、
似たようなものだからと間違った使い方をする人がいるようだけど、
それは絶対ダメです。
圧着すべきVVFケーブルのジョイントで圧縮用ハンドプレスを使うと、
接続不良を起こして発熱したり、最悪の場合、発火する可能性もある。
また逆に、圧縮すべき絶縁閉端子のように絶縁体が一緒になった接続具を圧着工具で圧着すると、
絶縁体が傷付いて、漏電する可能性が高いので、どちらも電気の保安基準を満たさなくなって、
仮に電気的な事故になったら、多額の賠償責任を追わなきゃならないことも考えられるし、
行政処分として、電気工事業者登録の取り消し、
また、施工した電気工事士には、電気工事士免状の資格停止やはく奪などの処分が出ることもあり、
会社としても、電気工事士個人としても、厳しい処分が出される可能性がある。
ここまで、考えなくても電気工事士免状を持ってるんだから、
そんな馬鹿なことをする人は居ないでしょうから、
釈迦に説法だったかもしれませんね。
正しい施工をするためにも、適切なハンドプレスを選べるように、
このページで、圧着・圧縮工具を紹介しておきます。
マーベル(MARVEL)
今使ってるのが、マーベル(MARVEL)のリングスリーブ用ハンドプレスだけど、
このハンドプレスは、電気工事士技能試験でも使うので、すでに慣れ親しんだものでしょう。
このほかにも同等のものが、いろんなメーカーから販売されてるので、いくつか紹介しておきます。
ホーザン(HOZAN)
ロブテックス(LOBSTAR)
ツノダ(Tusnoda)
デンサン(DENSAN)
マーベル(MARVEL)以外のメーカー品を紹介したけど、
見ての通り、どのメーカーもよく似た形状だし、使い勝手も違いはないんじゃないかと思うし、
ほかの判断材料は、価格差くらいですかな。
電気工事の技能試験用なら、リングスリーブのE-小と中対応の方がお薦めだと思いますよ。
小さくて荷物にならないから、試験会場でも使い勝手がいいので、課題克服を考えても、使い勝手がいい方が結果が良くなる気がするもんね。
続けて、絶縁閉端子等に使う、圧縮工具を紹介します。
マーベル(MARVEL)
絶縁被覆付圧着端子・スリーブ用
ホーザン(HOZAN)
少しだけ圧縮工具を紹介たけど、建物全体の電気工事の中ではあまり必要ないけど、
制御盤や操作盤等も扱うのなら必要な工具だし、
電気工事の中でも照明器具の取付等で時々使うので、
全く必要ないこともないので、持っておくべき工具です。
圧縮工具が必要となる、絶縁閉端子や絶縁被覆付圧着スリーブ、
絶縁被覆付圧着端子もちょっとだけ紹介しておきます。
絶縁閉端子
絶縁被覆付圧着端子
絶縁被覆付圧着スリーブ
絶縁端子の関連だけでも、ほかに絶縁棒端子なんかも有ったりするので、適切に使うようにしてください。
ハンドプレスの使い方は、このサイト見ると分かりやすいよ。
電気工事士試験の問題も見れるし、結線方法も解説されてるから、
技能試験前に見ると参考になるよ。
(^_-)-☆