太物ケーブルの入線に必要なロープです。
電気工事で行う入線で使うロープにもいろんなものがあるけど、
特に伸縮が少なく引張強度のあるものを選ばなければならない。
CVT100sq以上の太物ケーブルを引っ張るのには、想像以上の力が掛かりるので、
伸びたり縮んだりするようなロープでは最初の段階で、
力一杯引っ張るとロープが伸びて一気に入ってくることがあり転倒などの危険が伴います。
また、伸びるということは、ロープの編込みが緩いということなので、
引っ張って力が加わたときは、平常時よりも細くなってるので、
それだけ引張強度が低いことになる。
また編込みが緩いと、擦れによるダメージを受けやすくなり、
ロープ自体の寿命も短くなという事です。
大きめの管路に細いケーブルを通すのなら、さほど抵抗も無いけど、
既存の埋設管等では、あり余る程大きな空配管など無いけど、
それでも指定容量を確保するために内線規定に抵触するかもしれないと思いつつ、
入線することも実際の電気工事ではよくある話だし、
私もいろんな現場で、そんな場面に遭遇したことがあります。
内線規定に抵触して、ケーブル能力を100%発揮できないと言っても、
「だったら掘削して、新たに配管を埋設しろ」
とは、どこの建築屋も言いません。
はっきり言って建築屋からすれば、
電気工事に関しては事故があっても、
「おまえ達が責任を取るんだから、知ったこっちゃない」
というのが、本音なんだろう。
だから、
「電気ごときのために、今更掘れるかよ」
って、態度になるんだろう。
しかし、今の建物で電気がなかったらどうなるか・・・。
こんな状況下でも、入線作業を行わなくてはならないことを考えると、
たかがロープ一本と言っても、より安全に作業できるものを選ばなくてならないと思うので、
このページでは、使い易いロープを厳選して、紹介しておきます。
プロメイト(PROMATE)
電動ウインチ用の入線ロープの中でも、
価格と強度を考慮したら、良いロープだと思います。
これに近いものが、他社では数倍してることを考えたら、
かなりお買い得なんじゃないかな。
テトロンクロスロープ 電動ウィンチ用
このロープは、値段的に手頃だけど、
後のメンテを考えると、ちょっと?が付きます。
というのも、埋設管内に溜まった水を吸って、倍近く重くなるし、
そのままにしておくと、吸った水分が腐って、
異様な臭いを放つようになるので、
使ったら、なるべく早く、丁寧に水洗いして、乾燥させる必要あるので、
使用後のメンテが大変なので、「❓」マークが付くと書いたんです。
子のメンテの問題さえクリアできれば、安くていいロープだと思うけどね。
デンサン(DENSAN) ニュースーパーテクロープ
このロープは、確かに良いけど、あまりにも高すぎて、手を出しにくいし、
受注生産品だから、注文してもすぐに手元に届くことがないので、
急ぎの注文には、対応できないようなので、納期には注意が必要です。
テトロンロープ
このロープもプロメイト(PROMATE)のロープと同じで、
使った後のメンテが、ちょっと大変だよ。
実は、少し前にこのロープを使ってるところから応援依頼があったので行ったんだけど、
まさにメンテ不足のこのロープを持ってきて、
「このロープで入線してくれ」
と言われたんだけど、近くに居るだけで気分が悪くなるくらい異様な悪臭がして、
入線が終わるころには、革手袋に臭いが沁みついて、手間で臭くなっていて、
石鹸で洗っても、臭いが落ちなった経験をしたところで、相手に
「こんなもん、持ってくるな😡」
と激怒したことがあった。
このロープは、一度こうなってしまうと、少々洗っても臭いは取れないので、
酷いときは、廃棄するしかなくなるので、メンテには注意が必要だ。
ナイロン8クロスロープ
クレモナSロープ
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デンサン(DENSAN)のロープを幾つか紹介したけど、
最初に紹介したロープは、メンテナンス性は、良いんだけど、
如何せん高いので、メンテナンス性の良さがあったにしても、
手を出しにくいロープだし、
その他のものは、ちょっとメンテが遅れると、
水が腐って異臭を放つようになるので、メンテナンスには、注意しなくちゃならないので、
その分手がかかるので、さてどっちを取るか、思案のしどころです。
(ー_ー;)。o O (思案中)