配管への入線作業に欠かせないライン
電気工事で使う入線用ラインを紹介しますが、
入線用ラインにもメーカー別、用途別にいろいろなものがあり、
一般的に『ライン』と呼ばれるものは、
いろんな配管にケーブルを通すときに使うものを言い、
これも、建築で使うものと電力関連の共同溝などで使うものとでは材質も長さも違ってきます。
また、OAフロアへの配線で使うものでは、違う種類のものが必要となり、
今、ザッと挙げただけでも3種類あるし、このほかにも用途別にいろんなものがあるけど、
その中でも使い易いものと、使いにくいものとに分かれ、
使いにくいものは自然淘汰されて、
いつしか廃番となってることもよくある話です。
最近では、LINEに代表されるようなSNSでの口コミ情報によって、
売れ行きも左右されるようで、誰かが、
「○○の工具は使いにくい」と投稿すると、それが、
あっ!という間に拡散して、多くの判断材料とされる傾向があるので、
消えるのも、それほど時間が掛からなくなってるよな。
それだけにメーカーサイドも必死で、
より使い易いものを作らなくちゃ死活問題だから、
ドンドン新しいものが販売されるようになってて、
もうすでに形が確立された感のあるラインにも少しだけど変化があるようで、
関連商品などに新製品が出てきたりしてるようなので、
新商品も紹介してあるので、最後まで見てください。
マーベル(MARVEL)
50mラインと専用の収納ケースなんだけど、
少し前まで、セットで使ってたんだけど、作業中に落とした時にケースが割れて使い物にならなくなってしまって、
それ以来、エフレックスを収納ケース代わりに使ってます。
エフレックスなら、割れる心配も無いし、少々雑に扱っても、ダメになったら、違うエフレックスに入れ替えればいいだけだし、エフレックスなら、電気工事で普通に使うので、いつでも調達できるしね。
確かに専用の収納ケースだけあって、使い勝手は良かったんだけど、
あんなに簡単に割れるんじゃ、買う気になれなかった。
Jetラインタイガー
30mラインなんだけど、中規模以上の建物では短すぎるので、あまりお薦めできないと思ってますが、
小規模の建物が主流の方には、扱い易くてお薦めかもね。
Jetライン
名称通り、Jetラインタイガーの類似品なんだけど、若干腰が弱いようで、
距離が長くなると若干押し込辛くて、ストレスを感じてしまうので、
強くはお薦めしないけど、普通に使う分には、何の問題もないでしょう。
デンサン(DENSAN)
30mと50mを紹介したけど、100mもあるにはあるんだけど、
やたら高く感じるので、紹介をやめました。
50mの約1.7倍ぐらいの金額だから、それでもよかったら、Amazonで確認して、考えてみてください。
フラットオレンジライン
ラインが横に広く直進性がいいから、主にOAフロアの配線に使われるんだけど、
仕事内容で必要ない人には、トコトン必要ないラインだよね。
別の用途で使えるかと考えてみても、思い当たるところが無いようだから、
私の仕事には、必要ないので、持ってないんだけど、
見てる誰かが探してるかもと思って、載せといたんだけど、大きなお世話だったかもね。
シルバーグラスライン
共同溝のように距離の長い入線に使われるラインなので、
敷地内での電気工事では、あまりお目にかかることのないラインだから、
必要な方にとっては、良い物かもしれないけど、私は必要性を感じないので、
ここはスルーかな。
床下、二重天井内通線用ライン
簡易的なラインなので、長さも7mそこそこしかなく、
本格的な通線は無理だけど、狭い隙間を通すのには、便利だよ。
ネグロス(NEGUROSU)
ネグロス(NEGUROSU)のRHS15はデンサン(DENSAN)のものよりテープが8m長いので、
天井内でもかなりの範囲をカバーできるけど、
天井下地に対して平行に入れるときはスムーズだけど、
クロスするときは、あまり長い距離を延ばすことは、難しく、
作業範囲は限られてしまいがちなので、
ケーブルフィッシャーと併用するのがいいでしょう。
最近は、中華製の安物が多く出回ってるけど、
少ない曲がりでも通らないというレビューをよく目にするので、
現場で使うには問題だし、紹介するに値しないと判断して掲載していないけど、
それでもいいと言うのなら、探してみてもらえば、すぐに出てくるよ。
「安物買いの銭失い」にならないように気を付けてください。