エアコンの取付工事の中でよく行うのが冷媒管の溶接作業です。
冷媒管が短い時や複雑な曲げ加工が必要なときに曲げ加工を行ったものを別で作って取付けるときなどに冷媒管を溶接して繋ぐことはよくある話です。
エアコン工事を行ってると多かれ少なかれ冷媒管の溶接作業が必要になるものです。
そのときに使うのがここで紹介するガストーチになります。
ガストーチと言っても、塩ビ管を曲げるときに使うものとは比べ物にならない火力と到達温度ですから溶接専用だと考えてください。
別に塩ビ管の曲げ加工用に使っても問題ありませんけどね。
ここで紹介するガストーチの到達温度は2200℃くらいあるものばかりです。
それだけに取扱には注意が必要で、十分な換気と酸素があるところで溶接作業を行ってください。
天井内やシャフト内などの閉所での溶接作業は酸素不足になる危険がありますので特に注意が必要ですから、できればそのような作業は避けるべきだと思います。
しかしどうしても行わなくてはならない場合は、送風機などで空気を送り込みながら行うようにしてください。
ガストーチは火力が高い分、大量の酸素を消費しますから、たとえ点検口の中であってもあっという間に酸素不足の状態になってしまうものです。
簡単に人が倒れるところまではいきませんが、ガストーチの火が付かなくなることは起こりえますので、そうなったら酸素が不足してると考えて、その場から退避することをおすすめしておきます。
日常的に行う冷媒管の溶接作業ですが、隠れた危険があることを十分認識したうえで行うことが大切です。
危険だから行わないというわけにもいきませんから、十分な安全対策と予備知識を備えて行うことが大切です。
そのための特別教育もありますから、ガストーチなどを使って溶接作業をする方は特別教育を受講してから行うようにしてください。
それでは、使い易いガストーチをご紹介しておきますので、みなさんに必要な物を選んでください。
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タスコ(TASCO) TA379MP-4
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私が今使ってるのは、タスコ(TASCO)のマッププロの中でも別のものなんですが、残念ながら同じものが、Amazonでも楽天市場でも見当たらないので、代替品としてこちらを紹介しておきます。
今でもマッププロの販売は、継続されているので、取引のある電材店に注文すると取り寄せてもらえるので、私はそうしています。やっぱり使い慣れた物の方が作業効率がいいですからね。
それでも、多少割高なのと取り寄せるのに数日が掛かるので、すぐに必要な時に困るのがネックです・・・
( ' へ ' ;) う〜ん…
マッププロに使う別の火口は、今も販売されてるので紹介しておきます。
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TASCO |
TASCO |
TASCO |
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私が行うエアコン工事くらいならこのセットで十分です。^^
交換用の火口も紹介しておきましたので、細い配管にも使えますし、ターボ火口を使えば普通のガストーチとしても使えるので用途も広がります。
使用感は、You tubeの動画を見てください。
次は、普通のガストーチを紹介しておきます。
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プリンス(Prince) |
プリンス(Prince) |
プリンス(Prince) |
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以前はこのタイプと火口が上方向のものを併用していましたが、
なんだか火力が弱いように感じてたので、知り合いのエアコン屋さんから先のものをすすめられて使い始めたらもう戻れなくなってしましました。
(*≧ω≦* )デへ
とは言っても、別に使えないということではないのでお間違いなく。
このほかに、本格的なアセチレンと酸素を使う溶接機もありますが、ビルマルチなどの大掛かりなエアコン工事をしないのなら必要ないと思いますのでここでは紹介しませんが、気になる方は探してみてください。
私が普段使ってる銀ロウとフラックスも紹介しておきます。
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新富士バーナー |
新富士バーナー |
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とりあえずフラックスも紹介しておきましたが、銀ロウがフラックス付きなので、フラックスは必要ないんですけど、もしかすると探してる方がいらっしゃるかもと思って紹介しておきました。
あっ! それとガス溶接が使えないようなところでは、フレアユニオンを使うと便利ですからこちらも使ってみてください。
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因幡電工(INABA) |
因幡電工(INABA) |
因幡電工(INABA) |
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因幡電工(INABA) |
因幡電工(INABA) |
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フレアユニオンなら火が使えないようなところでも簡単に冷媒管を繋ぐことができるので、作業が止まることもありません。
こちらで紹介したものは、同サイズの冷媒管を繋ぐものですが、このほかにサイズ違いのものを繋ぐものもありますし、エルボタイプのフレアユニオンなどもあるので、使う場所を考えて使い分けるようにしてください。
最後になりましたが、ガストーチを使って溶接するときは、付近に引火しやすいものがないか十分確認してから行うのは、もちろんのこと可燃物がある場合、移動させられるものは移動し、移動できない場合は、防火シートなどで引火しないよう安全確保するようにしてください。
また、作業中は大量の酸素を使うので、酸欠に十分注意してファンなどを使って酸素を送り込むようにして不慮の事故が起こらないよう配慮しなくてはなりません。
まあこのあたりは基本中の基本ですから、今更書く必要もないことだとは思いますが、今一度基本に立ち戻って安全作業を心掛けるようにしてください。
エアコン取付作業の基本的な作業手順を知りたい方は下記サイトが参考になると思います。