エアコンの取付時に使う冷媒管の切断面に残るバリを除去することはとても大切な作業です。
この処理を怠るとフレア加工時にきれいな加工が行えず、接続時に微妙な隙間が生じてそこから冷媒ガス漏れを引き起こし、最終的には冷媒ガス不足による運転停止などのトラブルが発生します。
それを防ぐためにも、切断面のバリ取り処理が大切になってくるのです。
そのためにはリーマーを適切に使用し、内面のバリ取りと成形を確実に行い、フレア加工に支障が出ないようにしなくてはなりませんが、このリーマーを使ってのバリ取り作業は単純な作業の割りに、見た目以上に難しいもので滑らかに成形するには熟練の技術が必要になります。
パイプの内面を成形するには大きな口径のパイプのほうが簡単で、小さなものほど難しいものです。
そのため、さまざまなリーマーが作られて販売されていますが、これまでのものはどれも基本的には同じような構造で、成形における難しさにさほど変りはありませんでした。
しかし今私が使っているものは今までのものとは発想が違い、誰がバリ取り作業を行っても同じように行えます。
電動工具の先端工具として似たようなものはありましたが、冷媒管用として私は見たことがありませんでした。
電動工具の先端工具として販売されてるものは円錐形状のもので、パイプの内面に均等に力が伝えられるようになっていました。
それを、冷媒管用として改良され、さらに電動工具を使うことなく手動で簡単に行えるようにしたこの商品を初めて見たときにすぐに購入してしまいました。
そして、すぐに使う機会があったので使っててみると、これが思った以上に使いやすくて仕上がりも想像以上でした。
それ以来、知り合いには強くすすめて多くの職人さんが使っていますが、総じて評価は良いようで、
「あれは、使えない」 という人は今のところ一人も居ません。
ですから、このサイトでも広くみなさんにおすすめしたいと思っています。
★☆★おすすめ | |
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タスコ(TASCO) クランクリーマー
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タスコ(TASCO)交換用ブレード
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ルームエアコンから小型業務用エアコン程度までの取付工事なら、もうこれ一つで十分ですから、他のものを紹介する必要があるのかと思ってしまいます。
紹介してるクランクリーマーの販売元は【ジェフコム/デンサン】【BBK】【イチネン】などが確認できますが、どのメーカー品を使っても仕上がりは同じなので、ならばその中で一番販売価格の安いものをチョイスしておきました。
あえて高いものを買う必要なんてありませんからね。
本来なら、最後に仕上げヤスリで仕上げるのですが、それすら忘れてしまうくらいきれいな仕上がりになりますよ。
(^-^)
あまり紹介する気にもなりませんが、これまでのものも紹介しておきましょう。
まあ、大型のエアコンの場合くるくるリーマーでは対応できないようなインチパイプなんかもありますからね。
タスコ(TASCO) |
文化貿易工業(BBK) |
龍宝丸 |
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私もこの中の一つを使っていますが最近は使うことも少なくなりました。
最後の仕上げヤスリだけは必ず使っていますけど、リーマーは業務用の大口径の冷媒管だけに使いますから、よほどのことがないと使うことがなくなりました。
最近は冷媒管のサイズも細くなってきていますので、以前ほど大きなサイズを使うことも少ないですからね。
でも、基本的な作業ですから省くわけにもいきません。
エアコン取付作業の基本的な作業手順を知りたい方は下記サイトが参考になると思います。