エアコンの取付の中で仕上がりを左右するのが、配管経路です。
天井内や壁隠蔽の場合には人の目に触れることは少ないですが、室内や外壁に露出で配管する場合は別です。
最近では新築マンションなどでも販売当初から、各部屋にエアコンを設置して販売されることも多くなりましたし、全ての部屋にエアコンが設置されているのが当たり前のようになっています。
ですから既存のマンションなどでもこれまでエアコンが設置されていなかった部屋にもエアコンを設置される方が増えてきました。
そうなると問題となるのが冷媒管やドレン管の経路です。
屋外で一般的に行われている保護テープ巻きでの施工では見た目も悪くなり部屋の雰囲気を壊しかねません。
そこでメーカーサイドで開発されたのが、屋内用スリムダクトなどの冷媒管カバーなのですが、この冷媒管カバー屋外用のものに比べ屋内用のものはサイズが小さく、冷媒管を収めるのに苦労するものです。
一般的なルームエアコンの場合でも2分3分の冷媒管とともに、断熱ドレンホース及び室内外機のわたり配線などを収めなくてはならず、これはまさに至難の業だといえます。
冷媒管と断熱ドレンホースなどの順番を間違うと、途中で交差するようなことも発生し、そうなるともう収めることはほぼ不可能となります。
また、コーナー部材なども小さく作られているので、屋外での作業のように手作業で曲げようとすると、アールが小さすぎて冷媒管の折れや変形を招いてしまします。
そんなときに便利なのが銅管ベンダーです。
屋内用配管カバーはこの銅管ベンダーのアールを基準にサイズが決定されているので、的確に銅管ベンダーを使用することで無理なくきれいに収めることができるんです。
ですから、エアコンの取り付けには銅管ベンダーは必需品なのです。
しかし、その銅管ベンダーにもさまざまな種類のものがあり、初めて選ぶときにはどれを選べばいいのかわからないものです。
ですから、このページでおすすめの銅管ベンダーを紹介しておきますので、みなさんの銅管ベンダー選びの参考にしてください。
BBK 3ヘッドチューブベンダー 370-FH
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BBK Technologies ラチェットベンダーセット
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私は、主にこの二つを使い分けています。
ルームエアコンの取り付けには3in1銅管ベンダーを使い、小型の業務用エアコンや小型プレハブ冷蔵庫などには、ラチェット式銅管ベンダーを使用して、この二つを使い分けています。
まず3in1銅管ベンダーは主要な2分、3分、4分用のベンダーが一つになっているので、現場作業のときにラチェット式などのようにシューなどの取替をしなくてもいいので、作業時間の短縮にもつながりますし尚且つ仕上がりがきれいですから、お客さんからの評判も上々です。^^
また、ラチェット式の場合には五分や6分といった、大きな冷媒管を簡単に加工できるのと、仕上がり精度がいいので思ったとおりの仕上がりになるので露出配管などには欠かせません。
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ラチェット式銅管ベンダーを使った感想として、私はアルミシューのものをおすすめしておきます。
なぜなら、曲げ加工を行ってベンダーを外す際、簡単にシューが外せるからです。
強化プラスチック製の場合、外すのにシュー自体をハンマーなどで叩かなくては外れないことが多く、シューの損傷が懸念されるからです。
アルミ製の場合でも同じような状態になることはありますが、手で簡単に外すことができるのでシューへの負担がないので、シューの損傷もありません。
ただ、曲げ加工の状態にはほとんど変りはありませんので、価格で選ぶか性能で選ぶかはみなさんの判断におまかせします。
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このレバーハンドル式銅管ベンダーの特徴は90°以上の曲げ加工が行えるところです。
ラチェット式などの場合は最大曲げ能力が90°なのに対して、レバーハンドル式は180°までの加工が可能ですから、90°以上の曲げ加工が必要な場合に使うと便利な銅管ベンダーです。
どの銅管ベンダーを選ぶかはみなさんの行うエアコン工事の内容によりますから、自分が行うエアコン工事を考えて選択するようにしてください。
エアコン取付作業の基本的な作業手順を知りたい方は下記サイトが参考になると思います。