幹線ケーブルやアースケーブルなどの中間分岐に使うのがT型コネクタです。
一般的な、B(突合せ)やP(重ね合せ)などのスリーブと違い、T型コネクタはケーブルの途中から分岐するときに使います。
こんな書き方をしても、ピンとこないかも知れませんが、現場での経験をそこそこ積んでおられる方ならすでにお解かりだと思います。
実際のT型コネクタはこんな感じのものです。
ニチフ T形 コネクター T 60
形状からして、一般的なスリーブとは異なり、円筒形ではなくアルファベットのCのような形をしたものです。
ではなぜ、T型コネクタと呼ぶのでしょうか。
形状は、Cのような形をしているのだから、
「C型コネクタでいいじゃないか」と思うでしょうが、
T型コネクタという名称はコネクタ自体の形状からつけられたのではなく、接続後の形から名付けられたのです。
このT型コネクタを用いて実際に中間分岐を行うと、その形状がアルファベットの大文字の“T”に似ているのです。
こんな雑学的な話はどうでもいいんですが、T型コネクタは実際の電気工事の現場ではそこそこ使うものでビル、マンション、工場、商業施設など、いろいろな現場で活用されています。
幹線ケーブルはもちろんアース線なども、母線を先に張っておき、その後必要な箇所から分岐する工法が行われることがあります。
こんなときに活躍するのが、T型コネクタだということです。
活用の場面はいろいろとありますし、この工法を用いることで作業の効率化や、工期の短縮、経費の削減にもつながり、一石二鳥どころか、何鳥もの利点がありますから、ぜひみなさんにも活用していただきたいものです。
泉精器(IZUMI) |
ニチフ(NICHIFU) |
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ちょっとしたアースなどの分岐ならハンドプレスが実用的です。
腰袋に入れたり、専用ホルダーなどに入れて、移動も簡単ですし、
すぐに作業に取り掛かれるので便利ですね。
泉精器(IZUMI) |
カクタス(CACTUS) |
ニチフ(NICHIFU) |
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一般的に電気工事士がよく持っているのが、この手動油圧T型コネクタ用圧縮工具でしょう。
通常の電気工事では、それほどたくさん分岐することはありませんので、これがあれば十分だと思います。
手動式のT型コネクタ用圧縮工具を紹介してきましたが、大規模マンションなどでは、分岐数も多くなるので手動式では間に合いませんから、やはり機動性に優れた充電式があったほうがいいでしょう。
カクタス (CACTUS) |
泉精器(IZUMI) |
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カクタス(CACTUS) |
泉精器(IZUMI) |
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充電式マルチ圧着工具は、いろんなアタッチメントが用意されていて、先端部を交換することで、さまざまな作業をすることができますし、当然T型コネクタ用のダイスなども用意されているので、T型コネクタの圧縮作業にも活用することができます。
ほかにも、ノックパン用アタッチメントやレースウエイカッターアタッチメントなど、いろいろとあるので1台持っておくと、とても便利ですよ。^^
T型コネクタの接続方法や、適合コネクタの選定などに関しては、
下記のサイトが参考になると思います。。