RC造の建物での電気工事で行うのが埋設配管工事ですが、これが見た目以上に辛い作業なのは、現場で作業されているみなさんならご存知でしょう。
組みあがった鉄筋のが敷き詰められたスラブでの作業は、鉄筋内にCDやPF管を通さなくてはならず、足場の悪いスラブ上で中腰作業が続くので、足腰への負担がかなりきつく、一日中続けていると、相当に疲れがくるものです。
それに加えて、CD管やPF管は、引き出したとき、螺旋状に出てくるので、それを戻しながら作業をしていたのでは、コンクリート打設までに限られた時間を無駄に使ってしまうことになるので、自ずと作業時間が長くなり、夜遅くまで作業しなくてはならなくなってしまいます。
それを避けようとすると、二人一組で配管するなどの人の配置が必要になりますが、そうなると今度は人工が嵩んで、採算割れなんてことにもなりかねません。
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今の工事代金の中で、少しでも効率よく作業を行うために必要となるのが、このページで紹介するスラブリールや配管ガイドなどの工具類です。
スラブリールを使うことで、ひとりでもCD管やPF管の攀れを出さずに配管を伸ばすことができるようになるので、この時点で1人工削減することができます。
また、スラブリールと合わせて配管ガイドを使うことで、よりCD管やPF管を鉄筋の間に通す作業が楽にできるようになるので、作業時間の短縮も期待できるので、夜遅くまで残業することも少なくできるので、その点でも経費削減を図ることができるようになると思います。
私も早くから、各メーカーのスラブリールを使ってきましたが、現場に応じたものを使うことで、より効率的に作業することができると思っています。
例えばスラブ配管なら、低い位置から配管を出せるほうが、扱いやすくなりますし、低い位置から引き出せれば、鉄筋の間に入れるまでの距離も短くて済むので、狭い現場でも作業が楽になります。
なので私は、できるだけ低い位置から引き出せるものを選ぶようにしています。
また、運搬や現場への持ち込みのことを考えて、できるだけコンパクトなものを選ぶようにすべきだと思っています。
これらの点をふまえて、使い勝手の良さそうなものを選んでおきましたので、みなさんの現場に合ったものを選んで作業に活かしてください。
マーベル(MARVEL) CD管&ケーブルリール E-9908
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今一番よく使ってるのが、マーベル(MARVEL)のこれです。
コンパクトに収納出来て持ち運びが楽なのと、いろんなシーンで使えるので、気に入ってます。
今のところこのスラブリールが最強だと思っていますので、みなさんにもお勧めしたいと思います。
スラブリールとして使えるマーベル(MARVEL)のほかの製品も紹介しておきます。
マーベル(MARVEL) |
マーベル(MARVEL) |
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左のE-9903の方は、RCの現場で多用するCD及びPF管の16・22の使用を想定した作りになってるので、最初に紹介した物よりさらにコンパクトです。
それに対して右側の物は、どちらかというと、外構工事などで使われる太物用として開発されたものなので、スラブリールというカテゴリではないかもしれませんが、必要な方もいらっしゃるんじゃないかと思って、紹介しておいた物です。
いずれにしても、使いやすさは、折り紙付きですから、安心して使ってください。
さて次は、根強い人気の未来工業のスラブリールを紹介します。
未来工業(MIRAI) 楽だしスタンド RDS-1
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未来工業(MIRAI)の楽だしスタンドは、縦型パイプ構造なので、とても軽量で持ち運びは楽なんですが、若干大きいので、取り廻しという点では、狭い足場階段を使っての搬入には少し苦労します。
それさえ我慢できれば、使い勝手の良さは、私が保障します。
というのも現場での使いやすさは、体験済みなので「使いやすい」と言い切れるんです。
スラブリールと共に使うと作業効率が良くなる配管ガイドも紹介しておきます。
未来工業(MIRAI) |
未来工業(MIRAI) |
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配管ガイドは、CDやPF管の先端から入れて使います。
こうすることで、スラブ筋の間を通しやすくなって、作業時間の短縮が見込めて、疲れも軽減されます。
こちらも実証済みなので、自信を持っておすすめします。
さて最後になりましたが、定番のチョーチンリールも紹介しておきます。
デンサン(DENSAN) |
デンサン(DENSAN) |
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かなり前からあるスラブリールの定番商品ですが、私はほとんど使ったことがないので、何ともコメントのしようがないのですが、以前に応援の現場で使った記憶があるのですが、ともかくデカいという印象しか残っていません。
でも、今でも販売されてるということは、まだ使ってる人が居るということなんでしょうね。
そう考えると根強い人気商品だとも言えますね。